「あははっ♪」 そう言って笑って悲しみを打ち消すように笑うそいつを見ると無性に自分も苦しくなる。 他の奴には関心すら持たない。 なのに 記憶もないそいつに俺は関心を持っていた。 「中西結菜だっけ?」 目を見開いて俺を見る。 「思い…出した…?」 「いや、全然」 「そか…」 また悲しそうな顔をする。 ガラッ 病室のドアが開く。