「あたしだって変わったもの!」 「どこがだよ…」 「…」 「言えねえじゃん」 「とにかく変わったの!」 「…」 「あたし絶対負けないから」 そう言って木村さんは去っていった。 あたしは勝てる自信なんてない。 颯斗くんの中にあたしの記憶は…ない。 「…っ」 必死に涙をこらえた。