気づかれてたとは… 起きていたとは… 思わなかった。 「は―…」 おっきいため息をつく。 飲み物を自販機で買って、颯斗くんの病室まで戻っていく。 あたしの前にキレイな女の人が颯斗くんの病室に入って行った。 「は~やと♪」 「お~、悠架来たんだ」 「そりゃ、颯斗がだれよりも愛してた元カノでしょ?」 「…」 「つっこんでよ…」 「ははっ…」 楽しそうに会話をする二人。 あたしはそれを見つめていた。