――――――――――――…
―――――――――…

「中西、ちょっといいかな?」

あたしは彼方くんに今日呼ばれた。

「中西は…"春先颯斗"が好きなんだろ?」

「!?」

「やっぱな…」

彼方くんはすこし切ない顔をした。

あたしは、ハテナが浮かぶ。

「…今日も見舞い行くの?」

「…」

「行って来いよ、行ってアイツにもう一度バスケをするのか聞いてきてくれ。」

「バ…スケ?」