ずっと俺は窓の外を見つめていた。

そこにはバスケをしてる子供たちがいた。

ガラッ…

「郁哉…」

「…」

「呼び出したりして…ごめんな…」

「…」

「…俺、もう一度コートの中に立ちたい。」

「え…」

「お前は知ってるだろ…」

「…」

「…もう一度、バスケをしたい。」

「…」

「…山本彼方と戦いたい。」

俺は本気で思った。

今の俺にはバスケしかやりたいと思うものが…なかった。

もう怖くない。