俺はあのとき確信した。 彼方って奴は絶対に結菜ちゃんが好きだ。 結菜ちゃんも俺の空想じゃなく、本当に彼方って奴が好きだったら? 俺はただの邪魔ものにしかならない。 俺が… 俺がこの気持ちに鍵を閉めればいいんだ。 固く 堅く 南京錠のように 堅く。 そうすれば、 自分の好きな人は幸せになれるんだ。 本当は好きな人を自分の手で幸せにしてあげたい。 でも 俺は知り合ったばっかりの ただのコンビニの店員さんにしか過ぎない。