「じゃあ俺樹亜ちゃん送ってく。」 そう言って2人で帰って行く樹亜ちゃんと郁哉。 俺と結菜ちゃんは2人っきりになった。 「「あのっ!」」 2人の声が見事に重なる。 「あ―…えーと…」 言葉が詰まる俺。 ここでバイバイだけはしたくない。 でもうまい言葉が出てこない。 バイバイだけはいや… でも、 言葉が… 言葉が… 「あの…」 「あのさ!」 声がでかくなる。 「…今から時間ある?」 これが俺なりの精一杯…