「結菜…」


「カッコ悪くったってなんだって、あたしは颯斗くんが大好きだもん…。
こんなあたしを助けてくれて…こんな…こんな…」


「結菜…ありがとう。」


俺はまた結菜を抱きしめた。
結菜もすぐ俺を抱きしめてくれた。


「バスケ…」


「は?」


「次は彼方くんに勝ってね?」


「当たり前。」


そう言って俺たち二人はまた笑いあった。