「どんなに頑張っても俺はお前には勝てない。」 彼方くんが、言う。 「次は絶対勝つ。あと、絶対譲らない。」 「ああ…じゃあな。」 彼方くんは体育館から去って行った。 「彼方く…」 彼方くんを呼ぼうとしたらあたしの肩を颯斗くんがつかんだ。 「颯斗くん?」 「結菜…俺…」 颯斗くんが全然わからない…