「ひよ~牛乳切らしちゃったから買ってきてちょうだい」
そう言ってあたしを雑用にしてくるのはあたしのママ。
あたし神田 ひよりはママ、パパ、たく兄の4人家族。
めんどくさいなとも思いつつも牛乳を買いにコンビニに向かう。
1000円貰ったから大好きなチョコも買おう。
牛乳もちゃんと忘れず買ってコンビニをでると
''バンッ''
きゃぁ
誰かがぶつかってきて尻餅をついた。
「ごめんな、大丈夫かいな?」
声のしたほうを見上げると、そこには赤茶色の髪をしたいかにもチャラい
感じの男の人が立っていた。
「あ、大丈夫なんで気にしないでください」
これ以上絡まれたら厄介になりそうと思ったあたしは、彼が差し出してくれた手を遠慮がちに掴み立ち上がった。

