「? どした?」

「っあ……」

私が動揺してることに気づいて、中谷君はニヤリ……とイヤな笑い方をする。


「何考えてたか、教えてくんね……?」

中谷君は私の耳を舐める。

身体がビクッと震えた。


「言、えない……」

周りを見ると、いつの間にか夕日色に染まっている。


夕日に染められた中谷君の顔は、なんだか色っぽくて。

つい、見とれちゃう……。


「言わねェなら、無理やりしかねェか……」

私は中谷君がなんて言ったのか、わからなかった。