「は? 何で」

「な、なんでって……。誰か、来たら……っ」

「来たら、見せつけてやればいいんだよ」

「んんっ……」

中谷君は無理やり話を終わらせて、私の唇を奪った。


中谷君の舌が入ってくるキスは、全然、慣れなくて。

とにかく、受け入れることしかできなくて。


最初はイヤだったはずなのに。

今は、すごくうれしいなんて……。


「! あ、中谷君! ダメっ……」

すっかり中谷君のペースに飲み込まれていた。


気づけば、机の上に上体を乗せられている。