疲れたようなため息をついて沢木はあたし達に背をむけた。 注意すればいいのに。 生徒を拒絶している背中を横目で見ながら、口のなかで呟く。 注意したって沢木の言うことなんてたぶん誰も聞かないけど、でも注意したらいいのに。