この日を境目に

サラリーマンは毎日声を出して病室に訪れてくれるようになった


自然と私の心もサラリーマンに開いていくようになった


「ねぇ、神様

 名前はなんていうの?」


「田中修司

 27歳、独身

 趣味は神様になること!」


「あははっ。

 なにそれぇ~。

 神様ごっこ?!悪趣味ぃ~!」


そんなたわいもない会話が私にとっては

心の支えだった



修司は毎日、毎日…


雷が鳴る日も大雨の日も

修司はびしょ濡れになりながら

私のお見舞いに来てくれた


そんな献身的な修司に

私は段々惹かれていった