可愛く見られたくて・・・

親の脛齧りだと思われたくなかった

裁判の慰謝料でヌクヌク生活しているとも思われたくなかった


私―

何してんだろ…

なんだか急に自分の存在が情けなくなった


「紗枝!私にその学校

 紹介して!」


「うん!

 一緒に頑張ろうよ!

 世間の波に負けちゃぁダメだよ!

 目が見えないだけで

 世の中の人達は弱者だと思ってる

 でも、私はそんなことない!

 一人の女として

 立派に生き抜いて見せるんだから!

 麻美ちゃんも頑張ろう!」