可愛く見られたくて・・・

大通りにはガードレールと点字ブロックがあった

中道に比べれば車の通りは多いものの

歩行者の道がきちんと確保されていて

車の音さえ気にしなければ

私にとって歩きやすかった


私は母の手を離し

点字ブロックの上を歩いてみた


点々の模様が描かれているものと

細長い線が入っているもの―


点字ブロックには2種類あり

信号機で例えるなら

細長い線は青

点々は赤だ


今までヒールばかり履いていた私は

点字ブロックの感触を感じたことがない


底の薄いスニーカーは

そんな私を優しく誘導してくれた