遅れたホワイトデー

「じゃあ…、少し遅れたホワイトデーになりますね。」

私は彼の奥底が解らなかったと思う。


「そうですね…。まだ間に合うかもしれませんよね。」

目が笑ってはいなかった。

きっと…解るはずもなかったと思うけれど。


自宅に着いても彼の話は解りようがなかった。