「あれっどうしたんだ?さっきの元気はとこいったぁ、顔色悪いぜっ!」



調子こいた言い方だった。


(逃げるわけにはいかない、やるしかないっ!)




「俺は朝日工業高校の山崎悟郎、ここにおる連中も同じ高校の仲間で、血の気の多い奴らやからよろしくなっ!」



(俺は、こんな奴らに負けないっ!負けたくないっ!)



「俺は、桜ヶ丘高校の須藤英二だあぁっ!この名前忘れるんじゃねえぇぞっ!」



「桜ヶ丘だぁ?、そりゃあいい土産話になりそうだ、そんじぁそろそろ始めるか」



「おりゃあぁぁーっ!」




俺は、一気に集団に囲まれて手足を押さえられ、身動きできないまま、山崎達にいいようにやられた。


薄れていく意識の中必死に抵抗したが、無駄なあがきだった。



(くそーっ目がぼやけてきた、俺は負けたのか‥…こ、こ、ま、で、か…)