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サァァ。
カーテンが風に揺れてひらひらと翻す。


ぱちり。
白い部屋、白いベッドに横たわる金髪の女の子は目を覚ました。


『ーここは?私はー?』
白いベッドに横たわっていた女の子は朧気な目で目の前の白い壁を見つめる。


『ゆ……柚、花ちゃん?柚花ちゃん!?』
茶色の髪の男の子が女の子を強く抱き締める。


『目が覚めたんだね!!良かった!!』
嬉しくて涙している男の子は彼女を離してしっかりと目に焼き付けるように見つめる。


『今柚花ちゃんのお母さんを呼ん』
『貴方は誰ですか?』
男の子の声を女の子の疑問でかきけされた。


『……えっ?なっ、何言ってるの?……、柚花ちゃん??』
嬉々とした声はなくなり白い部屋には緊張の空気が流れていた。


『私は、誰??』