ガヤガヤ…
私は校舎の前にいた。
入学式が終わって、すぐ帰る人や友達とワイワイ喋りながら校舎を見回っている人もいた。
私は家に帰りたくなかった。
家にいる母親と顔を合わせたくなかった。
あの場所に行こう…。
そう思ったときに、後ろから誰かが走ってきた。
「真~~~依~~~!!!」
そう大声で叫びながら走ってくるのは、まぎれもなく海嘉だった。
私は歩きかけた足をとめた。
「ハァ…真依、一緒に帰ろうよ!…駅まででもいいからさ!」
ハァハァ言いながらニカッと笑った海嘉。
「…うん」
私も笑った。
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