コツコツコツ… 新しいローファーの音が響く。 さっきの母親の行動が私を不機嫌にさせていた。 入学式になんて来てほしくない。 母親の顔なんて見たくない。 その想いが募っていく一方で、 私は私への怒りも感じていた。 母親を傷つける自分に、母親に暴言を浴びせる自分に。 だけど、あの人に同情なんてしてはいけない。 絶対に優しい言葉をかけてはいけない。 私の胸はキリキリと音を立てた。