「あ…、今日の入学式…友達できたみたいだったから…」
弱々しい母親。
なんでいちいちそんなこと言うの。
「…関係ないじゃん。それになんで今日入学式来てたの。
私、来ないでって言ったよね。」
「…どうしても真依の入学式姿が見たかったから…」
うつむく母親。
私の頭に血が上った感覚がした。
「どうしてそんな母親ぶるの!?
あの時には来なかったくせに!!」
私の大きな声にビクッと母親が体を震わせた。
「ごめんなさい…。」
髪で顔が隠れるほど母親はうつむいた。
「私、あの時からあなたのこと、家族だと思ったことないから。」
母親が顔をあげた。
その顔は、今にも泣いてしまいそうに歪んていた。

