「ッ!!」
私は勢いよくその手を離した。
彼は私をじっと見つめている。
何か聞かれるかもしれない。
その思いが頭の中でぐるぐると駆け巡った。
あんな事、思い出したくもない。
体が少し震える。
「お前…」
彼が口を開いた。
「その手…」
…っ。聞かれる…っ!
目をつぶった。
「…俺がやったのか?」
…は?
私は目を見開いた。
「…やっぱりそうなのか!?悪い!わざとじゃないんだ!」
大慌てで謝る彼。
違う。全然違う。
「ちが…っ」
「本当にごめん!痛かったよな!?今も痛いか!?」
彼の声は私の声を遮る。

