チュンチュン…
小鳥の鳴き声が聞こえる。
朝が始まった。
また憂鬱な一日が始まる。
私は、重い腰をベットから起こした。
制服に着替える。
黒く長い髪をポニーテールに縛った。
「真依…早くしないと、学校に、遅れるわよ…?」
私の部屋の扉を開けて母親がおそるおそる顔を出してきた。
その態度が私を逆撫でする。
「…うるさいな。
勝手に部屋に入らないで。」
母親は目を伏せた。
「だけど…今日はあなたの高校の入学式でしょ…?」
母親はよく見ると上品と思える格好をしていた。
「…言っとくけど、来ないでよね」
「え…」
母親が弱々しい目で私を見つめる。

