「来ないで!」
私は叫んだ。
さっきの不良たちが脳裏に蘇る。
男は立ち止まった。
私は立ってこの場を離れようとした。
だけど足に力が入らない。立てない。
「…もうっ!立ってよ!」
足に手を叩きつけた。
だけど足に力が入らない。
「大丈夫じゃ、ねーじゃん。」
男は止めた足をまた動かした。
「来ないで!」
こんな惨めな姿、誰にも見られなくない。
今度は足を止めず、だんだん近付いてくる男。
「…っ!来ないで!放っておいてよ!」
「放っておけねぇよ。
お前、泣いてるじゃん。」
男は私のすぐそばにまで来ていた。

