私はあのことを思い出していた。
女の子の泣き叫ぶ声、うなだれる医師…。
そして、ベットで顔の上に白い布を被った男…。
そこにバンッとドアを開けて入ってきた女。
ふと思い出してしまう光景。
それ以上思いだすのは憚られた。
ハァ…とため息をつく。
ふと遠くを見ると、2人ぐらいの警察官が繁華街を見回っているのを見つけた。
「ヤバ…」
私は立ち上がり目立たない路地裏へと移動した。
「ここなら大丈夫だよね…」
壁に寄りかかり、警察官が通り過ぎるのを待った。
すると、向こうから3人ぐらいの不良が歩いてきた。
そして私の前で立ち止まった。
するとその中のリーダーっぽい奴が私に話しかけてきた。
「ねぇねぇ、これから俺らと遊ばない?
お金あげるからさ~、付き合ってよ。」
ニヤニヤと黒ずんだ歯を見せた。

