二人で歩いていると、他の歩いている人たちからの視線が熱かった。
すると、海嘉が困ったような顔をしながら私に話しかけてきた。
「ねぇねぇ真依…私たちめちゃくちゃ見られてない?」
海嘉も気付いていたみたい。
「うん。海嘉を見てるんだよ。」
私がそう言うと、海嘉は驚いたような顔をした。
「何言ってるの!そんなの、真依に決まってるじゃん!」
なんで?
「いや、違うよ。私みたいな不細工、誰も見てないよ。」
私なんかを見るわけない。
そう言うと、海嘉はもう否定するのもめんどくさそうな顔をして黙った。
私も黙った。
長い沈黙…。
すると、海嘉の方から口を開いた。
「真依ってさ、今日の入学式、体育館の隅の方見てたよね。」
え…?
「私も見たら、すごく綺麗な女の人いたよね!
もしかして、あの人って真依のお母さ
「違うよ。」」
私は海嘉の声を遮った。
「全然知らない人。」

