ずっと考えてたから――・・・

「桜ちゃん聞いてる?」

「えっ・・・あっ・・・」

慌ててしまう。

「それより、北条君の怪我は
いいの?ずっと来てないし――・・・」

「・・・・・・」

ほんとなんて答えればいいのだろう?

「ねぇ、ほんと―どうしちゃったの?」

「だ、だいぶ回復してるとは思うよ。
望君に受験に専念して欲しいって言われ
てるから・・・」

「そうなんだ――・・・」