だが、次の日に断わってきた。

《もしもし…北条ですが、先日の縁談は
お断りさせていただきます。》

「それはなぜでしょうか?」

《彼女がいまして…息子も大事にしてるの
で…それに近じか婚約し、結婚の予定に
なりそうですし…》

申し訳ありませんって謝った。

娘に言わなきゃだな…。

「あなた、北条さんは何ておしゃったの?」

「断わってきた。何でも彼女がいて、
結婚がどうとうとかー…」

「でも息子さん、高校生のはずよ。」

「じゃあ、断わる口実なのか?結婚は…」