病院につくと個室に入り診察を受けてまだまだ
だと知った。

でもこれからが一番大変だった。

痛がる萌佳に励ましたり、擦ったりしか出来ない。

もどかしい時間がすぎるだけ…

病院に来てもう4時間がたった頃、ようやく
分娩室に入った。

それでもすぐに産まれて来る訳じゃなくてー…

必死に俺は萌佳を励まし続けた。


「萌佳、もう少しだ。ガンバレ…」

「うーん…ハァハァ…」

「北条さん頭が見えてきましたよ。
ゆっくりハッハッって呼吸しましょうね。」

「ハッハッ…萌佳…ガンバレ…」

俺まで仕舞にはやってしまっていた。