戻ると萌佳は丸くなって耐えている。

「萌佳ちゃん、何分間隔なの?」

「10~15くらいです。」

「斗輝、病院に連絡して指示を聞きなさい。」

「あなたは車の用意して荷物を運んでおいて」

「萌佳入院カバンは?」

「クローゼットの横です。」

親父はカバンを持って出て行った。

病院に連絡すると『すぐに来てください』と言うので

「お袋、連れて来いって―――…」

「行こうね。萌佳ちゃん。」

「…イタッ…い…た…い…グズッ…」

「大丈夫か?」

俺は背中を擦ることしか出来ない。

落ち着いた時に萌佳を抱きかかえ車に乗った。