匠の『行くぞ!』と言うと先頭のバイクが
走り出した。

何も起こらず無事に終わる事を祈るばかりだ。

車道には女、女、女…

どうやって知るんだって思う程だな。

『引退しないでー斗輝さん。』

『早すぎー…』

など、さまざまな声がする。

「斗輝さん、凄いですね。ヤッパリ…」

「なんだ。准。」

「俺…尊敬してます。」

「……thank you…」

俺達は無言のまま1時間の暴走を終えて
無事倉庫に戻った。