花ちゃんのお母さんが――

「2人に申し訳ないことしてしまった。
花を助けなきゃ、怪我もしないし、
別れる事もないんだし、悪い事させ
ちゃったなぁー…。
2人を見てて凄く想いあってるって
思えたから、切なかったー…」

「望君ね、今の彼女を凄く大事にして
たみたいだからー…。
凄く辛いはずなのに、今は花ちゃんがいるからいいけど、
しばらくは落ち込むと思うので毎日来て下さいね。」

お願いしますと付け足した。

花ちゃんのお母さんも頷いてくれてホッとした。

夕方になり、花ちゃんとお母さんは帰って
行き2人になったけど、斗輝が入って来た。

「よっ…望、どうだ?」

「今は、そっとしてあげてー…」

「はっ…」

訳が分からないから驚いている。

でもここで言う訳にいかないから、耳元で
『帰りに話す』と言うと、感じ取ったのか『あぁ。』と返事した。