「こんにちは。私達がいてゴメンね。」

「いえ、大丈夫です。」

「花ーお兄ちゃんね、お姉ちゃんとお話が
あるから、ママや大きいお姉ちゃんとこっちで
絵を書いていようね。」

でも花ちゃんは『イヤ!』と言って望君に
しがみついてしまった―…。

「花ちゃん、ここにいていいよ。
花のお母さん、気にしないで下さい。
それから、桜も座れば?」

ベットの横のパイプ椅子に座るように言う望君。

「あっ…うん。体はいいの?」

「あーよくわかんない。まだ動かせないからー…」