校舎に入り、クラスを確認して教室に向った。

1-3 遠山萌佳

自分の机の位置を確認して席についたが、ジロジロ見られて居心地悪い。

こう言う雰囲気は中学の時を思い出す。

両親がいなくて施設にいたせいで、いじめられていた日々を…

誰か助けて―――

立ち上がって誰もいないだろう、空に近い場所に向った。

ガチャっと開き外に出た。

空に向って『パパ、ママ、高校に入ったよ。』呟く。

寂しい…パパやママの傍に、何故行けなかったのだろうか?

1人ぼっちは辛いよー…