この子の母親も始めて知ったんだから…

でも必死に平然としようとしてるのがよくわかる。

萌佳も何も言わずに花ちゃんと望をみていた。

「花、そろそろ帰ろうか?また明日来ようね。
おやつ持って…」

『うん』と言うと帰って行った。

「兄貴、俺…自分が怪我したけど花ちゃんを
助けてよかったと思う。
もし車椅子の生活になっても、花ちゃんを
思い出せばいいんだって思えた。
花ちゃんの命があるんだって思えた。
リハビリ頑張る。諦めない。母さん来たら
謝るよ…俺。」