兄として弟を尊敬した。

とにかく無事に生きててほしいと思いながら待ち
続けると―…

処置室が開き医師が出てきた。

「先生、息子は…」

両親が詰め寄ると医師は

「命には大丈夫ですが、腰と右足の骨折です。
ですが、もしかすると歩けなくなるかも知れません。」

望が…歩けない?

寝たっきり…

親父と医師のやり取りを聞いてたが今度はお袋が詰め寄った。