「匠さんから?」

「そうだよ。あと斗輝もね…
斗輝は、萌佳に気があるの。だから考えてみてあげて?」

「私、恋愛した事ないからわからない。
好きって気持ちも…」

「傍にいたらわかるようになるし、、ゆっくりでいいのよ。
斗輝も、初めての事なんだから…」

「学校まで、何分かかる?」

「20分くらいです。」

「近いんだね。うちなんて40分もかかるよ―。
だから、ママに送ってもらうもん…
間に合わなくて…時々泊まっていい?」

「うん。いいよ。」

玄関のパパとママに『行って来ます』と言うと真帆も言ってくれた。