てがみ~未来への約束~

「だ、大丈夫ですから。

 だから、お願いですから、

 手を放して下さい」


私の焦りとは無関係に、

ガシャンガシャンと

コピー機が音を立てて動く。


もうすぐ紙が切れる頃だろう。


「ただコピーして、

 綴じればいいだけの仕事ですから。

 羽村さんは、

 自分の席でお仕事なさってください」


「つれないなぁ、つぐみちゃん。

 遠慮なんかしなくてもいいのに。

 それに俺、

 こうしてつぐみちゃんと

 一緒にくっついていたいし」