てがみ~未来への約束~

「俺は優秀だから、

 つぐみちゃんが心配しなくても

 全然大丈夫。

 それよりも俺は、

 つぐみちゃんが

 大変そうにしてるのを

 黙ってみてられないの」


そう言うなり、

羽村さんは

コピー機に置いていた私の手を

すっと手に取り、

ギュッと握り締めてきた。


密室に近いようなこの空間で、

こんなに寄られてしまっては、

どうしようも出来ない。