てがみ~未来への約束~

「つぐみ」


ふいに呼び掛けられ、

私の心が大きく反応する。


きっと来ることないと思ってた

かーくんの姿が、そこにあった。


「かーくん」


バクバクと暴れる鼓動に、

息が苦しくなる。


でも、

もう逃げちゃいけない。


しっかりと私の気持ちを、

かーくんに伝えなくちゃ。


16年越しの、私との約束のためにも。