てがみ~未来への約束~

「羽村さん!」


周りの雑音にかき消されないように、

大声で名前を呼ぶ。


私の声に気付いた羽村さんが、

視線を向けるとにこっと微笑んだ。


そして席を立って、

私のいる場所へと近付いてきた。


私の心臓がバクバクと

大きな音を立てて苦しくなる。


でも、それに負けないように

歯を食いしばって

羽村さんが来るのをじっと待つ。