羽村さんの真っ直ぐな気持ちを、

真正面から感じてしまった。


普段すごく軽いノリで、

外見も遊んでそうな雰囲気なのに、

あの時、

……プロポーズの時は

本当に真っ直ぐで真剣だった。


布団からちょこんと顔を出すと、

私は傍らに置いたままだった

チケットを手にする。


「今日の、12時……」


それまでには、

私の気持ちをはっきりさせなくては。


あと4時間の内に。