「箕輪さん、だね。

 僕は猪瀬。

 猪瀬一臣。

 見てくれこんなんだけれど、

 一応、ここの課長。

 よろしく」


課長の言葉に、

私の思考回路が一時ストップする。


今、課長……


名前を名乗ってくれたよね?


確か、『猪瀬』って……


『猪瀬一臣』って……


「!」


てことは、

目の前にいる課長が、

私の初恋相手のかーくんなの!?