てがみ~未来への約束~

「今年、入社した新人だ。

 自己紹介してくれ」


課長に促され、

私はドクドクと波打つ鼓動をそのままに、

口を開いた。


「み……箕輪、つぐみです。

 よ、よろしくお願いします」


か、噛んだ。


あまりの状況に、

私の口が思うように回らない。


恥ずかしさと、

悔しさでまた俯いていると、

再度身体の向きを強引に変えられて、

顔を強制的に上げさせられた。