てがみ~未来への約束~

かーくん。

そう。

課長だけ、冷静にこれを見つめていた。

色々な声でざわめいていた社内に、

課長の大城な咳払いが響き渡る。

その瞬間、

それまでの音がぴたりと止み

社員の視線が課長へと向けられる。

ただ、

羽村さんだけは違ったけれど。

「僕は人の恋愛に

 どうこう言う立場ではない。

 でも、羽村くん。

 そういうことは

 社内に持ち込まないでくれ」

いつもと同じように淡々と話す課長に

すっかり私の自信が失われていく。

――やっぱり、

あの日の告白は幻だったんだ。