初恋-はつこい-

「失礼しまぁ……す」


真由は3年1組のドアを開け、

ゆっくりと中に入った。


慣れている自分の教室とは違い、

掲示物の一つ一つが

なんだか新鮮に感じた。


綺麗に並んでいる机や椅子までも、

自分達が使っている物と

違うのではないか、

と思ってしまう程だ。


真由はさりげなく圭輔の席を探した。


新学期始まってまだ数日。


名前の順に座席が決められていた。


圭輔の席は、

廊下側から2列目の一番前。


真由はためらいながらも

圭輔の机にそっと触れた。


まるで圭輔本人に

触れたような気持ちになり、

真由の鼓動がどんどん早まった。