昇降口に着き、

自分の下駄箱で靴を持ちかえる。


ローファーに足を入れた瞬間、

激痛が走った。


「きゃっ!痛い!」


真由は素早くローファーを脱ぎ

痛みの原因を探した。


するとローファーの両方に

画鋲が数個ずつ入っていた。


「あーっはっはっはっはっ!」


校内中に響き渡るほどの

大きな笑い声と共に、

玲子と取り巻きの

エリとカヨがやってきた。


「あなた、

 いい気になってんじゃないわよ」