初恋-はつこい-

すると圭輔は

おもむろに手を伸ばし、

真由の頭を優しくぽんと触れた。


「合格、しような」


そう言うと、

圭輔は真由たちを通り過ぎ、

先へと歩いていった。


「なーんか、いい感じじゃん」


その様子を見ていた杏奈が

真由をからかう。


真由は杏奈を見ながら

両手を振った。


「そ、そんな事ないよー」


そう言う真由の顔は

熟したりんごのように真っ赤だ。


その表情を見て、

杏奈は真由の肩をぽんと叩き、

「一緒に、頑張ろうね」

と言い、二人は深く頷いた。