初恋-はつこい-

校章入りの肩掛けカバンを

どさっとベッドに置く。


クローゼットから

部屋着であるスウェットを

取り出し着替えると、

真由はベッドへと倒れこんだ。


今日は願書の受付を済ませたら、

直接家に帰宅していい事に

なっていた。


真由は張り詰めた糸を緩め、

暫くの間ベッドの上で

コロコロと転がっていた。


そしてふと止まり

天井を見上げる。


長嶋さんの視線、怖かった……


受験票を見せ合った時の

玲子の冷酷な目。


あの鋭い視線を思い出し、

真由は背筋がぞっとした。


そこまで私を

睨みつけなくてもいいのに……


真由は心の中でそう叫んだ。